先日、大きな新要素の1つである動物を一切使役しないステルスプレイなど、多彩なプレイスタイルに対応することが報じられた人気シリーズ最新作「Far Cry Primal」ですが、新たに本作の開発を率いるクリエイティブディレクターJean-Christophe Guyot氏が紀元前1万年前の石器時代を舞台とする本作の“リアリティ”について言及。ゲーム内で主要キャラクターや敵勢力が用いる言語に、本物の歴史言語学者達が作成したオリジナルの祖語を用意していることが明らかになりました。これは、Jean-Christophe Guyot氏がGamesRadarのインタビューに応じ語ったもので、石器時代を舞台とする“Far Cry Primal”において、歴史的なリアリティと当時の原始人がどういった生活を送っていたかという開発側の印象を一致させることが困難な様相の1つだったと語った氏は、開発チームがボイスアクターのキャスティング時に明白な問題に直面したと述べ、石器時代の原始人が“英語”を話すことに大きな違和感があったと説明しています。これに伴い、開発チームが人類学者や似た問題を過去に扱った経験を持つ映像畑の人々と対話を持ったものの、十分な成果は得られず、その後最終的にこういった言語を専門に扱う歴史言語学者のオーディションを実施し、彼らと共にゲーム内の主要な部族“Wenja”が利用するオリジナルの言語を作成しただけでなく、これをベースに他の部族が使用する3種の派生言語まで作り上げたことが明かされています。2月下旬の海外コンソール版ローンチ(PC版は3月)が目前に迫る“Far Cry Primal”ですが、歴史的な考証に一家言を持つUbisoftがどんな原始時代と没入感あふれるリアリティを描くのか、プロットやゲーム世界に関する続報に改めて期待が掛かるところです。